昭和15年、第二次世界大戦始まる一年前の12月、名人と言われた一人の料理人が77歳で世を去りました。それから半世紀以上経って彼は幻の料理人として伝説的人物となりました。渋谷利喜太郎です。
一時期、渋谷利喜太郎翁は、昭和の始めでしょうか、当時全国的に名が知れていた静岡の料亭”佐乃春”さんにおられたことがあり、私ども玉川楼の先代、父府川耕作も修行中の折、翁の料理技術に直接触れる機会があったそうです。生前耕作は、翁の話になると”あんなアタリ(味付け)のいい人はみたことがない”と よく言っていました。
父の書斎を整理していたとき、翁の献立集がありました。相模書房と言うところで、一年後昭和16年12月に限定500部出版された”渋谷利喜太郎料理献立集”でした。

父が感心してやまなかった翁の料理とはどんなものだったんだろうか。根本の味については判り様がありませんが、献立から覗い知ることが出来たらと願って、これから紹介したいと思っています。
(この本の著作権についてどうなっているか知ることができませんでしたので、もし抵触するようでしたら教えてください。)






相模書房のシールが貼ってあって限定500部の内第300番となっています。
恐らくこの本は、あまり残っていないと思われますので、紹介することを思いつきました。
翁は”佐乃春”さんに居られたましたが、その時の献立が、残っている様ですので
”佐乃春”さんにお願いして、”佐乃春”さんのホームページに載せてもらおうと思っています。


序文を、川島四郎主計大佐(戦後、食品学で私たちにもお馴染みの人ですね)、日本料理研究会の二人の巨頭 竹内薫兵、三宅孤軒 そして9代目四條流家元である、宮中式臣民式料理師範家九代目 四條会主任 石井泰次郎 と言う名士が書かれている上に、月毎の挿絵を鏑木清方が担当しているのでも、翁が名人であることを示しています。
その内、三宅孤軒と石井泰次郎の序文を一部紹介したいと思います。唯旧漢字、仮名つかいを当用に変換しましたので間違ったところもあるかもしれません。
(続く。。。)

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