飛行機にのるのが苦手になった私

先月末、私どもの玉川楼の庭にあった朝鮮李王朝時代の石像が、JCの皆さんのご尽力により韓国の仁川に贈られて除幕式がされました。この除幕式に参列されるよう誘われたのですが、残念ながら行けませんでした。実は、私、飛行機が大の苦手になっているからです。今回は、勝手ながらその訳を書かせていただきます。全く個人的な話ではありますが、少しは興味のあることもあるからと思うからです。

この話、しかし、とっても古い話になります。私、実は飛行機に乗っていて、墜落した経験があるからです。

ご存知かと思いますが大韓航空機が撃ち落とされたことがありました。その一週間後にハワイにいて、所用と言えば恰好いいのですが、ほとんど観光、息抜きにホノルルに来ていました。その数年前、誘われてハワイにきて以来ハワイの虜になって毎年のようにハワイに来ていました。確か五回目か六回目のハワイの旅でした。一人旅でしたが、予定の用件遊びはすべて済み一日ぽっかりスケジュールが空いてしまいました。そこで、以前利用したことがあって、けっこう楽しかった小型飛行機によるハワイ諸島の観光をしようと思い立ち、サークルレインボーと言う会社のに乗ろうとしたのですが、(この会社の飛行機とてもよく楽しく観光飛行をしたことがあったのですが)満員で、仕方なく別の会社のを利用したのでした。乗った飛行機は十人乗りのビーチクラフトでした。日本人は私ひとり、後はみな英語圏の人ばかりでした。一人、とてもチャーミングな女性がボーイフレンドと一緒でした。思わずみとれること暫しでした。それと、かなり有名らしいライターが乗っていました。しかし英語は勉強したことはあっても話すことは苦手の私、ただただ景色を見るだけでした。最初に(もう前のことですので、その前にどこかの別な島に行ったかもしれませんが)ハワイ島におりてグランドツアーをした後、マウイ島に飛び立ったときでした。かなりの高さに昇った時でした。突然エンジンが停止して、後はだんだん墜落して行くばかりでした。私はコックピットのうしろに座っていたのですが、素人目にはスロット?が引っかかってうまく入らなかったように見えました。この観光飛行機、コックピットにお客さんを交代でのせていたのですが、この時のお客さん、けっこう大きな人で足を大きく広げていたのでその足が、ひざがスロットにひっかったような気がしました。パイロットが”お!ジーザスクライスト””メイデイ!メイデイ!”と叫んでいたのを今でも覚えています。私は、ふしぎにパニックになりませんでした。以前同型機に乗った時、ビーチクラフトは海の上では一時間ぐらいは浮いているから大丈夫だよ と聞いていたからでもありました。まわりの人をみてもパニックになっているような気配はありませんでした。私も、日本人の人が乗っていたら確実にパニックになっていただろうと思いますが、日本人は他に誰もいませんでしたからでしょうか、パニックにはなりませんでした。只海に落ちたら助かる、海に落ちろ!と念じることと、どうしたら一番衝撃に耐えられる姿勢かを考えていました。足の爪先と膝、手のひらと肘を支えることにしました。(こうして書いてみると、なんと冷静な人間と思うでしょう!)落ちるまでの本当の時間はごく僅かだと思いますが、ながく感じたことを覚えています。

こうして海に落ちました。幸いな事に海に墜落する時は”いわゆる不時着水”のようになっていました。怪我をしていたパイロットがあわてて非常口を開けにゆくのが判りました。ナント、一時間は浮いている筈が、どんどん海水がはいってくるのでした。席の下にある救命胴衣をとろうとしたら、黄色いビニールの小さな袋包みしかないではありませんか!一生懸命さがしても!です。まわりの人をみてはじめて、そのちっちゃな袋がそうだと知り、慌ててつけました。つけかたは極簡単でした。しかし、その時は海水が腰あたりまできていました。入り口の方にむかった時には肩のところまできていました。しかも私はまったく泳げないのです。カナズチなんです!

飛行機と言うのは、頭が重いので自然に尾のほうが上に上がるようになるのですね。非常口が尾のほうにあるのもその為かもしれません。私は、泳げないこともあって、急速に増水する水に追われて、一時は非常口を行き過ぎることもあったのですが、なんとか無事脱出することができました。とても幸運でした。それは、その時ふと思ったことが私の生死を分けたのかも知れません。

ふと思ったこととは、もし救命胴衣をふくらましたら飛行機のなかの天井に浮きあたり、外に出られなくなるのではないか と言うことでした。事実数人の人が海中にとりのこされて、レスキュウ隊にひきあげ助け出されることになったのは、もしかするとそのためだったかもしれません。間一髪でした。

もしこれをご覧くださったかたが、旅行される場合このこと覚えていて損はないと思います。つまり、”飛行機に乗っていて、万が一墜落することがあったときは、海に落ちるときは救命胴衣をふくらますのは、十分考えた上ですること。陸に落ちるときは、内臓破裂予防のために救命胴衣をふくらますこと。” そう思いました。

最近、飛行機を競争が激しく、安いチケットが出ております。素人目には、そんな金額でよく飛行機が飛ばせると考えてしまいます。念には念をいれて、さらにまた念をいれて整備に力を入れて欲しいと思います。機内食を豪華にしなくてもいいと思います。駅弁のようにはいかないでしょうが、前もって有料で買うとか、それこそ”おにぎり”または”サンドウィッチ”くらいで沢山です。自信をもって、整備をしてくれたなら、そのために航空運賃がたかくなってもいいと思います。墜落と言う経験をすると、この思いを深くします。

海中に出てから救命胴衣をふくらますと、一気に海上に浮き上がりました。船が波しぶきをたててすぐ側にきていました。上空にはヘリコプターもきていました。すばらしく早いレスキュウ隊でした。

(この続きは、後日書かしてもらいます。今回はここまでで、失礼します。ご意見お待ちします。)

 


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