清水市には、日本平と言う景勝地があります。ここからの晴れた日の富士山と清水市内の眺望は素晴らしく、清水をお訪ねの方なら、必ず行かれたに違いありません。日本平の隣にある久能山東照宮にはケーブルがあり、久能海岸の正面から登る石段、“いちいちご苦労さん”と言われる千百五十六段の石段を登って、久能山に来られる方は少なく、殆どケーブルを利用されるようになりました。

ところで、清水には山原(やんばら)と言うテレビの中継塔がある山があり、眺望がよく、静岡方面まで俯瞰できるので、特に夜景をみるために、若い人たちがよく車でのぼります。一般道ではなく農道ですが、整備されており、若い二人の恰好のデートスポットとなっているのです。私のような自動車の運転の下手な者には、整備されているとは言え、対向車が心配ですので夜は登った事がありませんが、夜景の美しさは想像以上のようです。毎朝、健康のためにジョギングされる方がみられます。蜜柑の花が咲くころは、山一面香りがいっぱいです。

この麓に近いところに、山原川の小さな流れが道沿いにあります。近くの人だけしか知られていないようですが、少量ずつですが、温泉が出ているところがあります。温泉と言っても温度が高いわけではありませんが、すくって見ますと温泉特有のにおいがして、聞くところによりますと、近所の人たちは、お正月だとか特別の日に、ポリバケツに入れて持ち帰り、風呂に入れて温泉気分に浸るとのことです。

“花柳界のこと”

ここで少し夜の街のことを話しましょう。清水は人口二十四万ほどの港湾都市です。漁業、造船、木材等華やかなときは、たいへん景気がよく、市内の所謂飲み屋街はいつも賑わい、夜タクシーに乗るのには、かなり待たねばならないほどでした。料亭の花と言われる芸妓さんたちも、一時は百名以上おられたようですが、社会情勢の変化もあって、十名ほどになってしまいました。清水の芸妓さんたちは、たいへん失礼な言い方をお許しねがえれば、かっての“温泉芸者”と言われるような、芸妓さんではなく、長唄、踊りの厳しい稽古に耐えて,さらにセンスのあるお客様に育てられてきました。この清水の芸妓さんたちの素晴らしい芸は、業界では有名で、東京の国立劇場に出演したこともありました。しかし、厳しい稽古のためばかりではなく、景気の衰退により、又,どなたかがおっしゃっておられましたように、“芸のうち最大の芸は若さだよ”のために、コンパニオンにおされて、本格的な芸妓は清水にはいなくなるのではないかと言うほどになってしまいました。これは、清水だけでなく日本のどこでもそうだと思います。

しかし清水市では幸いな事に、芸妓さんの芸、芸妓文化に理解のある方々がたいへん多くおられ、長く“清美会”“清粋会”と言う後援会をつくられ、このお陰もあって、毎年秋には、“清水おどり”と言う会を開いて、市民の皆さんに見てもらっているのです。こうした市民の皆さんの支えは、“これから芸妓文化を維持発展させるには、どうしたれいいのだろうか”と言う問いに、商工会議所さんが答申をまとめてくださり、新潟の“振り袖さん”のシステムなどを参考にした会社ができました。清水でもトップクラスの会社が株主となっている“株式会社清美”です。さすがその信用度は抜群で、芸者さんを募ったところ、たいへん応募が多く、今では、若い芸妓さんが多くなり、しかも芸熱心で、東京や大阪のお客さんがわざわざお出で下さるようになりました。清水に来られたらぜひ芸妓さんを呼ばれたらと思います。芸妓さん一人二時間一万六千円ですから、また清水の料理店はお料理一人五千円ぐらいからできますので、そんなに費用はかからずに楽しく過ごすことができます。

先日、“サライ”さんが、私ども玉川楼に、このことで取材にこられました。来年の秋に特集を組むのだそうです。

清水には,千年成さんとか、梅光さん、庵原屋さん,大花さんと言う料理屋さんがありますので、清水にお出での折にはぜひどうぞ!

そして、この写真の中の若い芸妓さんたちを呼んでやってください。彼女たちの踊りにはびっくりするに違いありません・

続く…。

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