今回は、私事のようなことを書きます。

先日、私どもの菩提寺である慈雲寺にて摩尼車の完成に伴い回し初め式がおこなわれました。



慈雲寺山門です


長泉和尚の墓


本堂および納骨堂



慈雲寺は江戸時代、飢饉のために薩摩芋をこの地に普及させた長泉和尚と呼ばれた住職がおられたところです。又駿府との水運として利用された巴川に近く、私どものところが駿府城修復のため運んでいた石垣用の石が三つあったため三石と呼ばれたように、八つの石が落ちていたために八石と呼ばれたその石が、この慈雲寺にあることで知られています。”朝顔日記の深雪”の墓がある法岸寺、江尻城の大手門にあった武田菱の扉のある山門の東明院に近く,旧東海道江尻の宿の木戸の近くにあたる、臨済宗妙心寺派のお寺です。

慈雲寺は江戸時代、寺子屋があり、それが後年の入江小学校のなりました。




檀家500未満の普通のお寺ですが、住職さんの情熱が檀家に伝わり熱心な檀家さんばかりです。
30人を越す女性ばかりが般若心経の写経をして摩尼車の中に収めました。まわし初めは彼女達だけが招かれておこなわれました。



ご詠歌からはじまり


準備と


一同般若心経を



そして、納経となりました。そして



更に、住職、参列者の読経の後、写経した檀家の女性がたのまわし初めになりました。



写経した方々は、それぞれの想いを胸に、
”亡き人を想いながら”とか、”もっと字が上手だったら”とかと 思ったに違いありません。
そして、何年、何十年あとになって、この摩尼車をまわす時、お孫さん、ひいまごさん達だったら、きっと
”この中にばーちゃんの書いたお経が収められているよ”と
言うに違いがありません。



摩尼車は、濁った水をきれいにする、汚れた心を澄んだ心にするとか。
一回一誦と書かれているように、一回回す毎にお経を誦んだ事になるわけで
回しながら自分を見つめなおすには格好のものです。
(ところで、摩尼とは、摩尼宝珠、如意宝珠とも言われて、意のままに宝をだす珠のことだそうですが、
そこから仏性と訳されて、仏様の徳、お経の功徳に喩えたりします。
悪を払い、濁った水を清め、災難をさける功徳があるそうです。
チベットの仏教では経典を中に収め、回すことで功徳を求めようとするものです。
・・・生意気な薀蓄一言お許しください・・・)

ところで
どこでも見られる石で作られた摩尼車は、もっと簡単で中にお経を収めることができないようですが、




私どもの慈雲寺の摩尼車は中にお経を収めることが出来る御影石の素晴らしいもので、恐らく日本でははじめてではないでしょうか。
住職さんと協力してくださった石屋さんには頭が下がります。
有難うございました。
(尚、一回一誦の字は慈雲寺世話人の書家 竹田先生が書かれました。)
檀家でなくても誰でも回すことができますので、自分の心と向き合う一時をぜひどうぞ。




ついでと言っては実に不謹慎ですが、阿吽の両仁王さんの開眼供養もおこなわれました。
10年たったら素晴らしくなるに違いありません。



以上は、何となく私事のようなことを書きましたが、清水には、多くの寺院があります。曹洞宗、臨済宗、浄土宗、真宗、日蓮宗等、そして多くの名僧、管長様が出られています。観光的には知られていない寺院でも、いや、そう言う寺院だからこそ見るべきものが沢山あります。文人、著名人の筆になる墓碑銘、歌碑多くあり、捨てがたいものです。
清水の東海道筋、江尻には浄土宗の江浄寺と言う寺院があります。この江浄寺には以前述べましたが、徳川信康の供養塔があります。
お忙しいから無理かもしれませんが、ここのご住職さんにお話を承ることができたら、素晴らしい思い出になるかと思います。
 
 ところで、京都に丸太町通がありますが、これは妙心寺の法堂の大きな柱用の木材を運んだために名づけられたそうですが、この大きな丸太を寄付された方が清水の人であることは、あまり知られておりません。(花井さんと言う方です。)
 
時間があったら、いろいろなお寺、神社の”見聞記”を載せたいと思います。

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