“博物館、美術館等のこと”

静岡県には、おそらくどの県よりも多くの博物館、美術館があります。熱海にあるMOA美術館や県立美術館の収蔵品の素晴らしさは、だれでも知っているところです。県立美術館のロダン館は、世界にもまれなほどの収蔵品の多さを誇っています。日本でロダンを研究するには、絶対にこの美術館に来なければならないほどなのです。

清水は、たいへん住みやすいところですから?、多くの画家が訪れております。先年惜しくも亡くなられた荻須高徳さんは、今から三十年以上前ですが、袖師の井出孝氏との縁で清水に来られ、清水港と巴川を好んで描かれて、確か四十号の巴川の絵は、毎日展に出品されてこれが縁でフランスに行かれました。荻須さんの代表作の一つです。子供の頃、描いているところを見せていただいたことを今でも覚えています。井出さんのところには、当時荻須さんが制作中のところを写した十六ミリフイルムがある筈です。村松秀太郎さんの作品は清水市役所に飾ってありますが、最近は、市民の皆さんの寄付で、街のなかに彫刻がおかれ、清水もだんだん風情のある街になってきつつあります。

三島由紀夫の最後の小説“天人五衰” の舞台の一つも清水にあります。清水市の駒越の東洋信号社がそうで、主人公の安永透が勤務する船舶信号所として、沖を航行する船舶を確認する信号所の勤務、駿河湾の様相が描かれています。見慣れた海岸の風景も小説を思いながらみると、不思議な事に自分が主人公として立っているのです。地元の人達が記念の標識を東洋信号社の跡地に設置してますので、三島文学に興味のある方はぜひ訪ねてみてください。

清水に住む私たちは、うかつにも気がつかないでおりますが、意外に多くの文学や歴史に縁の土地があるのには吃驚いたします。“滝口入道”で有名な高山樗牛は清水をとても愛していました。庵原川と興津川のあいだに小さな川があります。旗打ち川と言いますが、足利の軍勢が?旗を立てたと言うことでこの名がありますが、(昔の戦争、こんなにせまい川で対峙したなんて不思議におもうくらいですが)、それまでは“角田川”と言っておりました。藤原定家が詠っているのです。

ところで、静岡県は他県より美術館とか博物館が多いと思います。が、静岡県には、他では絶対に見られない博物館があります。三島に近い駿東郡長泉町下土狩にある米山梅吉記念館です。日本のロータリアンで知らない方はいない日本のロータリーの創始者と言われる方を記念してつくられてものです。ロータリーの方は勿論ですが、一般の人も訪れてロータリーとはどうゆうものか理解することも大切かと思います。ちょっと清水から離れてしまいました。

清水に限って言えば、フェルケ−ル博物館があります。港湾博物館です。清水港の歴史を知るには恰好の場所です。また、三保の地は、東海大学の発祥の地です。東海大学の社会教育センターがおこなっている海洋博物館、人体博物館,自然史博物館は一度は訪れてもいいと思います。最近、あちこちに大きな水族館が出来、海洋博物館の水族館も大きさでは珍しくなくなりましたが、(出来た時は東洋一でした)その系統的研究にもとずいた諸展示は流石です。三保文化ランドと言う楽しい設備もありますから、清水に泊まられる家族連れは必ず行かれるようです。

清水市の東隣の由比には、広重美術館ができ、多くの人が訪れています。東海道五十三次の由比の宿にできたことがマッチして版画にはあまり興味のなかった私ですが、なんども見に行くようになりました。その帰りに桜海老を買って帰るためでもありますが。

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