波多打川にかかる橋を渡って、JR東海道線に沿って暫く行きますと小さな踏切を通りますと、国道一号線にでます。ここからはもう”興津の宿”です。少し先の右手に公民館と小さな公園 庭があります。さりげない庭ですので、うっかりすると気づかずに通り過ぎてしまいそうです。ここは元老西園寺公望の別邸坐漁荘の跡です。この庭は昔のままだそうで、西園寺公の自筆の碑があります。

   静夜有佳月
   間堂乃独息
   念身幸無恨
   志気方自得
   楽哉何所憂
   所憂非我力
  陶庵塗鴉時年九一

坐漁荘の建物は、現在愛知県の明治村に保存展示されておりますが、時の政治家が西園寺詣でをされたところです。
その為に、多くの有名人が近くの旅館水口屋に泊まりました。30年ほど前にベストセラーになった本”歴史の宿”の、その宿です。
水口屋さんは、残念な事ですが廃業されましたが、鈴与さんがそれを惜しまれて、ほとんどそのままに保存され、ギャrタリーとして公開もされておられます。


清見寺は あまりに有名で説明し切れません。白鳳年間に、諸国に関を設けた”大和國龍田山、丹後國大枝山の二関と同じく”清見関を置いて、関舎保護のため、傍に一小刹を経営し、仏像を安置したのが始まりですが、ここで、幾多の歴史が作られ、幾多の歌が詠まれ、幾多の名文、幾多の名士が訪れていて、私ごとき者が説明し切れるものでありません。

清見寺は、明治になって鉄道が敷かれるにあたって、線路が清見寺敷地内を通ることになりました。そのため、現在国道一号線から清見寺境内に行くには、石段を登って鉄道の上に架けられた橋を渡って行くことになります。この橋をよく見てください。古い橋の上に被せるよう道が出来ているのにお気づきと思います。それは、その古い橋が、日本の鉄道線路の上に架けられて現存すると言うばかりでなく最も古い橋だそうで、記念碑的なものですので解体せず残してあるそうです。

他のことも:
何とか、清見寺の紹介をと考えているうちに、サイクリングしてから、もうかなりの日時が経って、書こうにも書けない日ばかりです。
その間、清水から伊豆の土肥に行くフェリーが開かれとても便利になりました。この航路は”駿河湾フェリー”といいますが、富士山の眺めも抜群、伊豆の山々、三保の松原と素晴らしい景観で、清水・土肥間を65分で結びます。

(駿河湾フェリーは、清水港 土肥港とも一日各4便出ています。Tel:0543-53-2221)

そして又、国道52号線と1号線の接続点に、素晴らしいクワハウスが出来ました。宿泊設備もあってなにからなにまで揃っている中々建物です。晴れた日のここからの眺望は凄いと思います。

清見寺の説明は ごめんなさい お許し願って この地に明治の文豪高山樗牛の仮寓がありました。私は樗牛の”滝口入道”しか知りませんが、(私は”滝口入道”を中学生の時読んで、京都の嵐山に何度遊びに行ったことことでしょうか。其の頃は滝口寺には殆ど訪れる人がない頃で、訪れると、必ず主がマンドリンをひいて”椰子の実”を歌ってくれました。馬酔木の脇にあった小さな去来の墓、野々宮の道も、静かでさりげなくて思いに耽りながら歩いたものでした。)誰よりも、清見寺を愛し、清水を愛し、遺言で龍華寺の葬られていることは、清水の人でしたら知っている事と思います。
清見寺の前に町が作った案内板があり、そこで少し知識を得て東に行きますと、清水からですと左手に、チョット目立たないですが参道があって神社があります。宗像神社です。ふらっと立ち寄ってもいい趣のある神社です。


静岡県庵原郡誌によれば、
”社伝云、当社ハ人香一三代成務天皇二年勧請也、古記伝ハラズ、由緒不詳。当社ノコトハ古来諸書ノ載ル所頗ル多シ、駿国雑志云、興津、此地往古水徳ノ神、興津島姫命ヲ祭リテ守護トス、故ニ興津ト云、又両部習合ノ家ニテ、宗像弁才天ヲ合セ祭ル、云云、又云、興津社興津駅ニ在リ祭ル所興津島姫命也、興津川ノ西辺ニ在リ、宗像弁才天ト称シ、女体ノ宮ト称ス是也。
      興津の神をよめる                兼好法師
  しるへなき、息津の濱に、鳴たつの、声をあはれと、神もきくらん。
駿河国志云、興津川ノ西辺ニ、宗像社アリ、スベテ大河ノ辺ニハ水徳ノ神ヲ祭リ、封境鎮護トス、サレバ大井川ハ大井明神、安倍川ハ井ノ宮、富士河ニハ松岡水神イツレモ水徳ノ御神也、云云。
当社近古ノ造営ハ慶長中トイフ、其棟札アリシモ今存セス、存スルモノハ萬冶二巳亥年ノ棟札ニシテ、再建ノコトヲ記ス、当社ハ古来宗像三女神ト称ス、俚俗呼テ女体ノ森トイフ、此森老松欝蒼タルヲ以テ、船舶航路ノ望標トナレリ、船ニテ唱フル謳ニ、「こけやこけ、興津の女体の森を、見当にこけ」云云、古ク言習ハセリ、傳云,此女体ノ神ハ、往昔大海原ヨリ八木ニ乗リ、爰ニ到リ止リ玉フ、故ニ沖津ノ名アリ、其八木ノ流レ止ル所ヲ号テ、八木間トイフ村名トナル也、云云。・・・”
ここから、山梨県 甲府方面に行く国道52号線はもうすぐです。その交差点から正面に”駿河健康ランド”が大きく見えます。


そして,東日本では、最も早く鮎釣りが解禁される、そして、どこにも負けない美味しさで有名な興津川に着いたわけです。



お問い合わせ
TEL:0543-66-1284
FAX:0543-66-9713

TOP PAGEに行く

前に戻る


次に行く